数日前から慶応内のblogで学生起業の是非、というよりそのなんたるか、みたいな議論が巻き起こっていて、だんだん話が難しくなってきているのでここらでちょっと書いてみよう。
言及している主たるblogは
裏・慶應ジャーナル編集部!
つぼいブログ - チラシの裏 -
学生起業の先にあるもの
むらいブログ
駄事争論by青メガネ
bmが個人企業という形をたちあげたのは17の時。
その後有限会社になったり、でも税務関係がうるさいので個人企業にもどったり。
そもそも起業した理由は
「税金に無知で無防備だったために16~17の時のバイト代からごっそり(半分近く)税金でもって行かれし健康保健もはずれて頭に来た」
のと
「仕事を選びたかった」
という不純な動機。
仕送りなしで下宿していたけ遊び人なのでなるべく時間を使わずにお金を稼ぎたかった、というのも事実。
当時は主にデザインの仕事をしながら、誰のが知っている東証一部な某一流企業のエンジニア相手に2時間3~5万円でプログラミング周りの社内セミナーの講師をしていた、という今から見ればマセガキ。(いまもたいしてかわってないか)
そんな風に肩肘張らずにはらずに初めて、続けているので彼らのように真剣に学生起業を考えている人たちと分かり合えるかどうかわからないけれどー。
時代的に、起業したときは学生起業がもてはやされるようになる前夜、くらいだったと思う。
まだビットバレーってことばも知られてなかった頃。
もてはやされた頃には「学生起業」(マスコミは「学生ベンチャ」という表現の方が好きだった)と言う点だけでテレビの取材とか何度か来た。
うちのworksとか全然知らないで取材来るんだもん。失礼しちゃう。
という経験があるので
②メディアへのPR効果もあり
(
つぼいブログ)
は理解できる。
議論を立場を明確にすると,「学生起業家」ではなく「起業家」であるべきと言
うのが僕の立場です。なんでわざわざ「学生」という限定修飾語をつける必要が
あるのか?
(
裏・慶應ジャーナル編集部!)
はその通りだと思うけれど、「起業家」を「学生起業家」にするだけでタダでプロモーションしてくれるんだからつけたっていいじゃん、とも思う。私の場合はそれ(タダでしてもらった宣伝)が後でじゃまになったんだけれどー。
ちょっと前に1円で株式会社作りました、って話題作るのと同じかな。
でも、いまさら「学生ベンチャ」で話題になるか、というと家本君のデビューでそんな時代は終わった気がする。
大学に入ってから、後輩のベンチャを手伝ったりしたけれども、そこがまさに
まさにサークルのノリで始めるベンチャービジネス
(
裏・慶應ジャーナル編集部!)
だった。sfcの先生の名前を使って、まさに「虎の威を借る」ビジネスモデル。ははぁ、なるほど、と思った。
でも、やっぱりノリがサークルで、何となく集まって、どっかのビジネス書の切れっ端の言葉が宙を往復する、地に足のついてないミーティングはつまらなかったし、格好悪く映った。
善し悪しはわからないけれど。もしかしたらこういう人たちがお金稼げる人なのかも、とおもった。ビジネスなんだから、格好悪くてもお金稼いだ方が勝ち。
先に書いた「仕事を選びたい」にとって、曲がりなりにも企業の形をとったのは正解だった。
アルバイトで入ったら、上から言われたことやるということに終始してしまう。
それが必ずしもつまらないことばかりではないし、起業したってお金もらうためにつまらない仕事もたくさんやるけれど、仕事に優先順位をつけて、できるところまで契約して、他を断ることが出来るのは幸せなことだ。
1人では断り切れないことも、後ろに会社(らしきもの)があると言うだけで断れる。まぁ、単に私の気の持ちようだけれど。
そんなこんなでB4の頃、他大学の大学院から声かけてもらってそっちの研究に携わるとそっちがおもしろくなってくる。元々そういうのが好きで大学に入ろうとしたんだけれど、いざ大学に入学してB1で入ったゼミになじめず、しぼんでいたのがゆるやかにふくらんでいるところ。というわけで、回り道とは知りながらこの8月から勉強目的で私企業に就職。<-皮肉にも、本就職の方が上のblogで取り上げている「学生起業のノリ」なんだなぁ
いつか、拾ってくれた研究室の研究と交差して恩返しできるように。
2つだけ先に挙げた議論で反論したい点が。
一つめ
僕が好ましく思わない理由は安易な学生起業が学生の関わる起業全体への信用を失うのではないかという危惧ですね。せっかく昔より起業しやすい環境になっているのに
学生起業はダメだなんてレッテル貼られたらまっとうな物まで被害を受けてしまう。
(
走って跳んで投げる)
そこら中に、どうしようもない学生起業がたくさん転がっているのは知っている。新しい仕事を始めようと思っても、そいつらのイメージのおかげで足を引っ張られていると思うことが多いのは被害妄想でもないと思う。
ただ、それは「学生"企業"」だからではなく「"学生"企業」だからだ、とおもう。
起業せずとも、バイトやフリーで仕事している連中がたくさんいて、その中では(もちろん全員ではないが、大きな確率で)どうしようもない仕事をしてくれちゃっている人がいる。
そもそも全然スキルが伴ってなかろうがなんだろうが、「興味あります」でやって、もし出来たらコンビニバイトよりだいぶワリの良いバイトになってラッキー、になるし、もしだめでも減額されたバイト代がはいるからいいか、という。学生だからとか仕事だからとかそんな以前に、文明圏に生きる人間としての責任感を疑いたくなることも。
デジットなんかの学生はまだだいぶマシな方ではないか。
そいつらに汚染された「学生」のブランドたるやさんざんだ。
逆に、学生起業じゃない企業でもひどいのがたくさんある、というのは自明として書かない。
2つめ
これは結構重要で例えば大学生は色々な免除を受けている(年金免除や補助金,奨学金,学割
など)。その根本にあるのは「大学生は国の将来の根幹を担う為に高等教育を受
けている」という発想で,大学に国が補助金を出す形で,間接的に大学生は多か
れ少なかれ社会全体の期待を担って教育を受けている事実を自覚する必要がある
かと。
そうした前提を踏まえて,大学生という身分に甘えながら,その本業(学問)を
敢えて疎かにしてノリで起業することは果たしていいのかどうかという問題に。
(
裏・慶應ジャーナル編集部!)
私の見た中でのみの話で恐縮だけれど、ノリで起業した連中も、そうでない連中に比べてそれなりにプラスで勉強をしている、と思う。なにを「勉強」に含めるかによってだいぶ変わってくると思うけれど。
むしろ、だからこそヘンに頭でっかちで洗脳されやすくておまけに井の中の蛙な考えの人が多い(繰り返すが全員ではない)のが「学生起業家」の特徴に数えられるのではないかと思っている。
なんて、慶応の仲間の入れてもらえてるのかわからない片田舎・藤沢から発信してみるが本筋慶応の人とはだいぶ温度差あるかなぁ。