なぜ、会社に育ててもらおうとするのか
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会社に育ててもらおうとしなければ、なぜ、会社に所属するのだろうか。
おそらく会社の上司や先輩たちは、技術的にも、ビジネスの発想でも、インターネット時代に対応できていません。そんな会社は見切って、時代の先を行く企業に転職するのも道でしょうが、学生時代から慣れ親しんだインターネットを使って、社外で自分を鍛えてもいいんじゃないでしょうか。
同世代の技術者と知り合うのも容易です。新しい技術に関する手弁当の勉強会もたくさんあります。世界を相手にして成長し、実力がともなってから、その力を会社で振るうのも面白いものです。もうすでに、会社には若手を育てている余裕はないし、社員の方も会社に育ててもらう時代ではないですよ。
その通りだと思うんだけれど、だったらわざわざ会社に入るのはなぜだろう。
毎朝同じ時間に出向いて(って、それがハイジの世界の山羊たちのような伸びやかな放牧だったらよいモノの、たいていは四角い入れ物だ)、貴重な時間のそれなりの割合を形式的なセレモニー(朝礼やら作業報告やら)に費やし、深夜に帰宅する。そして月に一度、会社の売り上げのごく一部を分けていただく、という。
フリーでやっていれば比較的時間の融通は利くし、仕事もある程度選べるし、収入もサラリーマンよりは多い。
事務的なことなどもやらないといけないなど面倒な部分も多いけど。
私は、フリーでいながら会社にも入ろうと思ったのは、やっぱりその部分に興味があって会社で教えてもらいたかったから。
上司に手取り足取り教えてもらわないまでも、門前の小僧効果でその分野のパラダイムやトレンドが五感に入ってくると思った。上司(=旧世代の人)がインターネット世代に対応できてないというのは、(私が所属した会社ではないが)実感できるけれど、直接インターネットパラダイムの上に乗らない部分で学ぶことは多い。会社の中で完結してしまうのは危険だけれど、会社の中だから学べることって多いのではないかと思う。卑近な例だけれど「ウェブ・ユーザビリティ」は「ウェブ」だけ知ってたって使い物にならないし。Appleの Human Interface Guidelinesとか読んでると、もう20年も前の本なのにとても興味深い、と思う。会社に入らなければこの本を知らなかったか知るにしても当分先になっていたのではないかと思う。
「集団の目的は情報共有によるコストダウンだ」というのはあまりに有名な言葉だけれど、ただただしさんのおっしゃるとおりに会社での情報共有(教育だって情報共有でしょう?)ができなくなったら、本当にその会社は何のためにあるんだろう、と言うことになってしまいそうだ。
「会社に育ててもらう」と言う表現に消極的ニュアンスを貼り付けてしまうと「そんなの甘っちょろい」になってしまうけど、育てられる方だって、育てる方の言うことの価値を判断して取捨選択しながら、自分での勉強も足しながら食らいついていくの大変なんだぞ、と。「若い世代」として言ってみる。
まぁ、サラリーマンドロップアウトした私が言うのもナンですけどね。