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現代美術のキーワード100

現代美術のキーワード100 (ちくま新書 779)現代美術のキーワード100 (ちくま新書 779)
暮沢 剛巳


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この本について書くように頼まれていたことをすっかり忘れていた。

この本は100のキーワードから「現代アート」を解説しているが、100はキーワードと言うよりは章立てだと考えた方が読みやすいと思う。
つまりリファレンス的なものと言うよりは頭から読んでいくタイプ。
カバーしているワードに偏りがあるし、並べ方も時代や話の流れの通りに並んでいる。
作品の写真もほとんど無くて代表作並べてあるだけなのでたぶん、最初に読んでも分かりづらいのでは。

言うなれば、教科書的ということか。
書いてあることが理解できてもなんだかしっくり来ない。身になった気がしない。
そう、義務教育で歴史を習わされて"歴史の流れ"をおぼえられも"歴史"が全然分からなかったような。
読み終わったら「ごくろうさま」で終わってしまうような

アマゾンのカスタマレビューにも書かれているとおり、暮沢氏もいい加減ネタ切れと見える。
・・・と、頼まれた書評でもクチの悪いbmが書くと持ち上げられない。

現代アートについて何となく新書を読んでみるのであれば、カバレッジは低いが

現代アートビジネス (アスキー新書 61)現代アートビジネス (アスキー新書 61)
小山 登美夫


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こちらの方が脚色がありつつも臨場感があって面白いのではないかと思う。
小山登美夫だし。
アンチキャピタリズムの人は舌打ちしそうだが。


不完全な現実―デジタル・メディアの経験

不完全な現実―デジタル・メディアの経験不完全な現実―デジタル・メディアの経験
藤幡 正樹


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藤幡正樹の最新刊。
といっても2005年から2008年のInterCommunication誌への寄稿をまとめたもので、文章自体はちょっと前のものだ。

文章はちょっと前でも内容は古くなっておらず考えさせられる。
一部蓮見重彦の様でもあり、一部シェークスピアの様でもあり、彼の文章のなかにはいろいろなテイストとモチーフが混在する。

そう、デジタルカメラの本質は「見ないことの実践」なのだ。

という途中の結論のひとつがこの本の大きな特徴を示している。
メディアアートのような堅い理屈をベースとした"アート"を好きでない人はこの本はひどく受け入れがたいであろう。
「この人は何を言っているんだか・・・」
と一言で片付いてしまうだろう。
堅いのが好きなbmにとっては歯ごたえのあっておいしい1冊でした。

ゆっくり時間のあるときに、お勧め


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ツーアート

ツーアート (光文社知恵の森文庫)ツーアート (光文社知恵の森文庫)
ビートたけし


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タケシとタカシのアート談義。本屋で見かけて購入。
ちなみに「たけし」の方はこの本では「北野武」でなく「ビートたけし」の名前を使っている。
談義と言ってもあまりかみ合っていない。
対談ではなく、メールのやりとりのような、それぞれがある程度まとまった文章を投げ合っている形。本当はどうやって本を作ったのかは不明。

 個人的にはタカシの作品自体には何も思わないが、彼の作品の(本書で言う)「包装紙」には興味がある。彼の賢さと器用さとバランス感覚は希有な存在だと思う。タケシの映像(座頭市とDolls)は刺激的だが、絵にはどうにも思わない。ある面で成功した人がこういう風にうまくない部分でも持ち上げられてしまうのはちょっとキケンかな、と。

最初はお互いを持ち上げつつ、そのごはタケシが持論を展開してそれをタカシが解説していく、と言う感じ。タケシはタカシの話をあまり受けてない。冒頭にさらっと触れる程度で話がすぐ次へ行く。2人とももっと深く考える人だと思うから、結局字面に起こす時に相当削って読みやすくされちゃったのがこの本なのだと思う。

商業芸術を突き詰める二人がものすごい「アート」という言葉にこだわっていることは分かった。
「なぜそこまで?」と思うくらい。
「アート」の定義なんてどうでも良いじゃない、守備範囲なんてどうでも良いじゃない、と思うのだけれど。
商品のラベリングとしては重要な言葉なのだろうか。

本書の後半、タケシの持論にはなるほどという指摘がいくつか出てくる。
ただ、結局二人とも高見からの謙遜をし続けているようですんなりと解釈に入ってこない。

オランダのロッテルダムにある画廊通りには、精神障害者の作品ばかりを置くギャラリーが一般のギャラリーと同様に店を構えているそうです。そのギャラリーにはアトリエがあって、日々、障害者が通ってくると言います。

このギャラリー、ご存じの方は情報下さい。
障害者の作品だからと言って、この本で書かれているとおり

彼らの絵の中に、それぞれの人生も見えてくるだろうし、名画なんかを見るよりスリリングだし

とは思わない、変な言い方をすればタイの絵を描く像の作品のような描けただけ「すごいね」というような内容しか上がってこないかもしれない。
ただ、一度見てみたい。

この文庫本は今月の発売だが原書は2003年発売で、それから5年も経っているので今からこの内容について書くのは後出しじゃんけんのようでちょっとどうなの、という感じだが。


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