ムナーリのことば

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4582834485 ムナーリのことば
阿部 雅世
平凡社 2009-08-04

by G-Tools

ムナーリ自身が晩年、自分の著書などから抜き出した言葉のコレクション。
その多くは散文詩のようであり、俳句のようである。
彼の著書は難解であることが多い。
言葉が難しいというよりは、比喩が難しい。
良くあるアメリカ人の強引な「なぞらえ」とは一線を画し、どちらかといえば、深い「含み」を持たせた東洋の仏教的な比喩。
そのため、彼の本はずんずんと読み進めることができない。数ページごとに反芻が必要となる。
その上彼の著書は厚いことが多いので1冊読み終わるとヘトヘトになる。
本書は、そんな彼のエッセンスが存分に感じられる。
本書は薄く小さく、スペースも多くとられていて文字数はとても少ないが、やっぱり読むには時間がかかるのだ。
言葉遊びのようであり、皮肉のようであり、その中にデザイナたる彼の日々の思考が盛り込まれている。

ぶどう畑はたいそう広く
たくさんのぶどうを実らせていたが
その畑が生むもうけときたら、
笑っちゃうくらい微々たるものだった
「もうけ」といえば聖書の中では
「キリストのぶどう」と表現されているのに

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