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今日の日記

朝7時から10時は闇の中へ潜る。
底が見えない大きな穴の中をギューンという音をたてて、
布が下へ引っ張られるように、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて・・・
それでも、布は良くのびて、テラテラとサテン地を光らせながら、
永遠と思えるほど、長ーくのび続ける。
その布の上にいる私は、布と一緒に、いつちぎれてしまうか分からない
恐怖に駆られながらも、ちょっとした気持ちよさを感じて、
その先の怖いものを追って、抵抗することなく落っこちる。
無意味に囲まれて、面白くない。
なにもかもが、かったるい。

10時から16時は感情が消える。
布のツルツルした面は、私の体を滑らせて、
ここでも抵抗することなく、その場をゴロリと転がり続ける。
痛みもない、長くのび続けた楽しみもない、普通の平和。
「平和」とただ書かれた、殺風景な部屋に閉じ込められる。
ただの、平和。
感じない平和。
それでも、いいのだろうと思って、時間が流れ続ける。

16時から18時は再び布が下へ下へと落ちていく。
蛍光灯が眩しくて、頭がずっしり重たくなって、
机のまわりから目の前のものまで、全ての焦点が崩れる。
背中のあたりから、また重力が重くなり、
私と私の下に敷かれたサテンの布は、再び落ちる。
グッグググッっと今度は鈍い音を立ててひきずられる。
ちぎれそう。

18時をまわると、ゆっくりゆっくり布の張りが戻り、
平たく伸びた状態になる。
やがて、ピンッと音を立てると、トランポリンのように弾む。
腕に刺さった点滴を取って、白い羽根を集め始める。
集めた羽根を糊で付けて、1つずつ付けて、大きな翼を作っていく。
不完全じゃない、完全な翼。
上を向いて、首を伸ばして、背筋を伸ばして、
東京中を駆け回って、一番高いビルを目指す。
息を切らしながら、階段を駆け上がって、上がって、上がって、
手には、大きな翼をつけて、
広くて、高いビルから一気に空を飛ぶの!!
私も飛べる。今日はみんなが味方をしてくれているから!
きっとツバメみたいに、風を切りながら空を進める。
怖くない。音楽が、ビリビリと体中を走り回っているから。
なんか、大丈夫な気がする。

カラスと娼婦

こうやって、天気の良い日は偏頭痛がしちゃって・・・・

今日はカラスと目があった。
カラスが私にこう言ったんだ。
「どうよ、調子は?」
「どうにでも」
「良いの?悪いの?」
「どちらでも」
「ふ~ん、悪くないね」
「まぁね」
「天気がいいけど、どこへ行く?」
「どこへでも」
「ふ~ん、そんなもんかね」
「そんなもんさ」
「何を考えてる?」
「黒い娼婦のこと」
「あぁ・・・興味あるんだ」
「別にないけど、なんとなく」
「なんだそれ」
「なんだそれ」

頭痛がしているのも、悪くない。
カラスのことは、嫌いじゃない。
娼婦のことはなんとなく。

オープニングにはブラームスの第2番をかけて!
黒いヒラヒラしたスリップにハイヒール。
網タイツに穴が開いてないかチェックして、
体にはキラキラしたラメを塗りたくって、
ギトギトに光る赤いグロスをたっぷり塗るの。
照明は赤でちょっと暗めじゃないと。
スポットを当てて頂戴。
さぁ、ショータイムよ!



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あっ、サムライが社食にいる。
久々だなぁ。

キラキラ星を聴いて帰ろう

キラキラ星が左から、ピアノソナタ(トルコ行進曲)の第1楽章が右から
聞こえてくる編集室で、ポチポチ作業をしていると、落ち着く。
ここは、私が居ても良いところなんだ・・・って感じた。

やっと、お家に帰れる。
イイ子ちゃんをいたるところでしてきた私。
結局NOと言えないで、笑顔を作りあげてしまった私。
気が付けば、イイ子ちゃんは帰るお家がなくなっていて、
毎日、毎日いろんな所を点々としていた。
"自分の生活"でない生活。
でもやっと、おしまい。

まるで変奏曲みたい。
朝、一人、慣れない部屋で目を覚まして不安に駆られたり。
申し訳なくなって、自分を消したくなったり。
滅多に乗らない電車で会社へ行く道を楽しんだかと思うと
バスに乗りながら、涙がこみ上げてきたり。
「君は感がいい」と尊敬している人に言われて、嬉しくなったり。
曲を聴きながら、舞台の台本を考えて興奮したり。
方向を見失って、迷って、夜中に道路を渡りながらで泣いたり。

短調になったり、転調して長調になったりした。
長調で始まった変奏曲は、短調では終わらない。

もう、おしまい。
空間を作るんだ。
何にも邪魔されない空間を作って、
その中で、ゆっくり眠るんだ。
ちゃんと座って、書きたいものを書くんだ。
カメラを一つずつ磨いてあげるんだ。
爪はきれいにネイルするんだ。
髪を切って、良い香りのシャンプーで洗うんだ。
レオタードとトーシューズを出して、踊りへ行くんだ。
それをちゃんとしたら、
鎌倉へ帰ろう。

この数日、いろんな人の生活を見てきた。
みんな、自分だけの空間を持っていて、
羨ましくなったり、悲しくなったりした。
そして、自分には今、それがないことを改めて感じた。
だから、そこから創るんだ。
あぁ、誰かに手紙を書きたいな。

なんくるないさ

夜の沖縄。
居候2人組がポークを炒めてくれた。
知り合って、既に7年になる彼らと久しぶりに島を飲んで、
割り箸で、カリカリになったポークをつまむ。
当時は、内地に来た彼らのネェネェだった私なのに、
昨日は、ふたりが私のニィニィになっていた。

Kトラックに乗り込んで、北中の暗い道を軽快に走るの。
安谷屋の交差点を右折して、今度は坂道をどんどん登って、
左に外人住宅を見ながら、くねくねと坂を曲がると、
今度はうっそうとした木々が道を覆う。
黄色に光る、ヤギバルホテルの看板がポツリとあって、
そこを抜けて頂上へたどり着くと、
オレンジのライトがずっと先まで広がる米軍基地が一望できる。
潮風で髪が口にまとわりつくけれど、なまあたたかい空気は優しい。
かすかに聞こえる、嘉手納基地を拠点にする飛行機のエンジン音。
なんだか、とっても懐かしい。

横須賀の米軍基地へ通っていた頃、こんな色と音だったことを思い出した。
ベースの中は、殺風景で、風が強くて、洗剤の香りがして、みんな無言で、夜は闇で・・・
こんな音がする港で、キティーホークの屋上から海を見せてもらったの。
そんなことは、もうすごく昔のことになっていて、引き出しの奥にしまってあるから、
たまに思い出すと、心がほんわか暖かくなるこの感覚がちょっと新鮮で。
あの時の友人達は、また船に乗ってどこかの海で戦争の準備をして、
場所は教えられないけど、元気だよと、どこかの海からメールを送ってきた。
そして何ヶ月もして帰ってくる・・また出る・・また戻る・・・を繰り返して、
最終的にアメリカへ帰っていった。
もう何人も見送った。

東京は寒いなー
あの、潮風の香りも、静かな闇で響くエンジン音も、騒音にかき消されて、
明るい建物と楽しい音楽で、街全体がおもちゃ箱の中みたい。
でもそこは、それなりに居心地が良くて、時間がゴウゴウと速くって、
癒されることを知らないでも、力強く過ごすことができる。
「なんくるないさ  なんくるないさ」
都内でこの言葉を出すと、なんだか気持ちいいな。
アッタカイところで育った人は、サムイことを知らないから、
サムイところへ行ってみないと、自分がアッタカイところにいたことが分からない。
なんでも、どこでもそうなんだよね。
東京は寒い。
だから良かったな。


ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド

イギリス映画「ブラザーズ・オブ・ザ・へッド」を観てきた。
そうそう、こういうの、私スキだった。
小さい映画館って、興奮する。
どんどん、感覚が戻ってくる。

パセリとミントの種を植えて、明日を楽しみにするの。
そうそう、こういうの、私スキだった。
大好きな本を本棚に種類別に並べてニヤける。
そうそう、こういうの、私スキだった。
忘れていた大切なことを思い出していく。

死ぬまでにしたい10のことを読む。
そうそう、こうやって、やりたいこといっぱいあった。
10個どころじゃないってば。

二人芝居の台本を書く。
そうそう、そうだった、私、芝居が大スキだった。
今頃気が付いたけど、すごくスキだ。
こうしているのがスキなんだ。
やめられないものの一つ。
私の支えのひとつ。

同じ考えを持っている人に出会った。
あっ・・・いたっけ、こんな人ってと思った。
ちゃんと話してこなかったな、と思い出した。
そうか、私、人間がスキになってると思った。

あっ。今日、私久しぶりにたくさん笑った。

そうそう、この感覚。この感覚。
目が攻撃的になっていく。
体が喜んでる。

早く、ミントの芽が出ないかな。

うすいパラフィン紙

人と人を結ぶものは薄いパラフィン紙みたい。
私と誰かが出会う時、それはその2人の間にはパラフィン紙があって、
そのパラフィン紙ごしに見えた人と、おずおずと会話を始める。
2回目に会う時も、それはパラフィン紙ごしに出会う。
何度も、何度もパラフィン紙ごしに会話をする。

でも、ある時に、そのパラフィン紙がなくなって、
その先が見えた時。
私と誰かだったその人には、ちゃんと糸ができていて、
雲って見えなかったお互いがよく見える。

もう、誰かではなくなっているんだよね。

ねぇ。
私はそう感じてる。
パラフィン紙があって、糸がちゃんと見えてなかったけど、
もう、会話ができるようになっているじゃない?
1/1/1だった私たちって、1:1になってる。
これに気が付いた瞬間、パァッって世界が明るくなったの。
すごいことじゃない?!

そして次は、私がきっかけを与えるパラフィン紙になるの。

顔あわせと舞台のお知らせ

清水邦夫作「草の駅~オフィーリア幻想」の稽古がスタート。
顔合わせには制作者、出演者、総勢60人が集合した。
とてつもない大きな円を作り、制作を開始した。
なんだろう、表現をしたい者が60人集まったこの迫力。
たまらなく鳥肌が立った。
この中にいる。
大学時代、こういう人ばかりの中にいたはずなのに、
恵まれすぎていて、全然気が付かなかったけど、
ものすごいエネルギーだった。
温度が高かった。

久々に会う同級生と、制作について話をして、
食事をしていると、ほっとした。
あぁ・・・この人も、まだモノづくりしてる。
なんかよかった。って思ったりした。
これから4月まで、この人たちと、喧嘩しながら、
言い合いを重ねて、作品を作ることができるんだ。

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Photo:Akiko Kato

衣裳のための採寸と、プログラム用の写真撮影をした。 なんか、気持ちいい・・・ 動き出した!

<舞台のお知らせ>
"清水邦夫の劇世界"
上野毛3部作
「草の駅~オフィーリア幻想~」
3/30(金)18:00~ 3/31(土)15:00~ 4/1(日)15:00~
「イエスタディー」
3/30(金)20:00~ 3/31(土)18:00~ 4/1(日)18:00~
「破れた魂に侵入」
3/30(金)16:00~ 3/31(土)13:00~ 4/1(日)13:00~
トークセッション(ゲストパネラー別役実/宮沢章夫)
3/31 20:00~
※開場は開演前の各30分前です

入場無料/全席自由
各会場とも座席は100程度ですので、事前予約をお願いします。
受付は満員次第締め切りになります。(ほぼ満席になるのが確実だそうです)
2/19(月)10:00~から予約受付をメールにて行います。
お一人2枚までになっています。
予約はこちら→ eien@tamabi.ac.jp
場所:多摩美術大学上野毛キャンパス(世田谷区上野毛3-15-34)

yayaは、「草の駅~オフィーリア幻想~」に出演が決まりました。
ぜひ、いらしてください。

本読み初日

舞台の本読み初日。
初日だからといって、容赦なくスタート。
ノンストップだったことに、だれも気が付かず・・・
ガンガンキャラを変えて、色んな雰囲気をつくる。
みんなキャラ、濃い。
台詞を出すと、誰かがそれを拾ってくれる。
また自分がそれを拾って、投げ返す。
やっぱ、いいなー
人がいると全然違う。

演出の「見てみたい」という意見により、
配役の決定が14日になった。
なんか、役が大幅に変更しそうだ。

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エネルギーを本読みで出し切ってきてしまった。
緊張と興奮で・・・
だめだ、今日は書けん!
だから普通の日記。
2役とも覚えなくては。

自分を騙したいの

ただいま上書き保存中。

お家にあった、いらないものは売った。
靴を全部修理にだして、綺麗にしてもらった。
春からはけるサンダルも、ピカピカにする。
車を出してもらって、久々に遠出。
新しいベッドを買って、本棚を買って、鏡も、食器もタオルも。

今、
いろんなものを上書きしていくの。
こうやって、本心では嫌なことを積極的に強引にやっていく。
きっと時間が経てば、
懐かしすぎる曲を聞いても、胸は痛くならないはず。
いきつけだった店に入っても、普通にできるはず。
毎日使っていた駅を通っても、苦しくならないはず。
それを信じていないと、もうどうしょもないから・・・・

だって、そうしないと、いてもたってもいらんないもん。
無いもの信じても、虚しくなるだけだもの。
時間が経ち続けている今、痛みは何も変わってない。
だって、会話もないんだもん。解決のしようがない。
ただ・・・・疲れただけ。
もう、苦しいのに疲れただけ。

だから、いろんなところで楽しい上書き保存をしていくの。
いま、それっきゃ方法がない・・・

どしたらいいの?
自分を騙すには。


ちくしょう!!

マリーアントワネット~スイートチャリティー

映画『マリーアントワネット』の評判が悪い。
が・・・
どうしても衣裳と靴、ヴェルサイユ宮殿で撮った絵を見たかったから、
観に行ってきたんだ。
うーん。やっぱりお父さんの作品の方がスキだな。
分かってたことだから、良いんだけど。
色使いがやっぱり可愛くって、ドレスも靴も素敵だったなー
でも、あの映画はロックとかかかって、冒険しちゃってるけど、
結構リサーチしてたんだろうなって部分もあった。
マリーアントワネットの部屋で、チェンバロ(クラブサン)を弾くシーンがあるけど、
宮殿内で活躍した、クープランの「恋のうぐいす」がかかってた。
この曲って、宮殿の女性たちをうぐいすに例えたって曲らしいし。
本当、後はイメージと曲が合ってなかった気がするけどねぇ・・・・

さっそく、靴を買わずにはいられなくて、買いに行ってしまった。
危うく3足買うところだった。

夜は、『ファントム・オブ・パラダイス』を見た。
『オペラ座の怪人』のパロディーだろうしねぇと流し観するはずが、
70年代の熱狂的なロックっぷりにハマってしまい、
結局全て観終わるまで、身動きせず。
ウッドストックとか、これを何日も続けて、野外だったんでしょぅ?
それって、見逃した年代としては悔しいな。

本『人生は憎たらしいほど悲しい』を読んで、本気でイライラした。
だめだめ、苦しいわこの作品。
やめればよかった。

スイートチャリティーを観て、気分転換。
チャリティーかわいいなぁ。おばちゃんなのに、大胆で許せる仕草。
マリーアントワネットとは随分な環境の違いだけど、
なんか似たもの同士な恵まれない匂いがプンプン・・・
台本読んでも、気分を上げて上げて!

こういう時、ホウキとかに乗って、空を飛べたら最高なんだけどなぁー
現実を見て、ファンタジーの続きでも、書こうっと。

ふつうのひとだから

大学のころから
一緒に舞台を作ったり、ストリップ見に行って振り付け考えたり、
それこそ何日も泊まりがけで、衣裳を作って、
私にものすごく影響を与えてくれた親友がいる。
今でも、定期的にランチをして、たまに泊まって、電話で話してる。
どっから見ても悪魔ッ気バツグンの彼女で、
肩から毒キノコを生やして、蜘蛛の巣張ってるような小悪魔(もはや小さくない)。
ものすごいモテっぷりで、私は彼女の毒っぷりがダイスキなんだけど、
先日、衝撃のヒトコトが・・・・

「私ね、結婚することにした」

ほう~

「3月に結納して引越しするの」

はっ!?

そういう意味の「結婚する」なわけ?
もう、びっくりしすぎて、どうなってんだかさっぱりで。
なんでまた、急にそんなこと決心できたの?と聞くと、

「ふつうのひとだから」
だって。

なるほどね。なんだかスゴク納得した。
彼女の恋愛暦は、いつもハンパじゃなく飛びぬけたところに相手がいて、
毎回、すごいな・・・って人と恋をしてきたんだよね。
(そりゃ、私も人のこと言えた立場じゃないと言われるけどさ)
だから、彼女が感じた「ふつうの人」ってのが収まったんだって。
まぁ、デコボコってのは凸凹だから、両方凸凸だと、ぶつかりあうのかもね。
尖った人同士は、うまく結婚で求めるものを合わせないと、
ずっとぶつかっちゃうしなぁ。
それをこの先40年とか続けるわけだからね。
大体、まだ20うん年しか生きていない自分が、相手と後50年生きる覚悟なんて、
しかも他人・・・そうそう簡単にできるもんじゃないよな。
だって、親だってずっと一緒なのに喧嘩するじゃない。
解かりあえないことがあるじゃない?
それを、世の多くの人たちができてるっていうことがなんかスゴイと思った。

あぁ・・・考えてたら、色々面倒臭くなってきちゃった。
昨日、妹とも話して、二人揃ってゾゾ気がしたけど、
「40過ぎたら、ランチでする会話は健康のことばかりらしいよ」
「色恋の話は30までなんだって」
「この調子で、気付いたら40歳くらいになっていそうだよね」

「やめてくれ・・・」と、こうなった。


しかし、本当によかった。
同じ歳だし、人の心配してる場合じゃないと言われるけど、
彼女は「できるかしら・・・」と正直思っていたから、
よかった。なんか嬉しい。
結婚式、派手そう・・・

日本でやってくれるとありがたい。

配役決定~台本は深く役作りが滞る~

帰宅すると眠ることしかできない。
13日も14日も、15日もせっかく食事してても、半分眠りそうだったし。
「すみません・・・目が閉じてしまうんですワタシ」状態だった。
完全燃焼をして一日が終了するのは、なんか気分悪くない。
家は全く片付かないけれど・・・
食事相手を不愉快にするだろうけど・・・

舞台の稽古はずっとあったものの、色んな役で本読みをしてた。
15日、私の配役がようやく決定。
予想外の展開だった。
まさか、この役が来るなんて思ってもみなかったから、
はじめに本を渡された時に、ろくすっぽ演じることもしてなかったし、
演出さんに「ちょっとここ読んでみて」と言われた時は、
「わたしが?!」的な反応だったし。

でも、何度も読んでいたら、演出さんが、
この役に当てはめる理由、なんだか見えてきて、納得。
演出さんはワタシの内面を鋭く見ていたんだなぁと驚いた。
さぁ。決まったらもう入り込むしかない!
月曜からは台本なしで、立ち稽古だから。あと2日!

台本をただ覚えることよりも、相手の出方によって、
役の中の自分がどんな感情に変化するのかを大事にしないと、
その人になれない。(自分はそういうタイプだということが最近分かった)
台本には書かれていない、何年もの彼女の過ごし方や環境って、
一体どのようなものだったんだろう?
登場した時のセリフの前(登場する前)は、彼女は何をしてたんだろう?
台本に書かれてない、見えない台本をちゃんと組み立てないと、
登場した時の、出方やヒトコト目が見えないし。
何より、難しいのは「次に起こる出来事」を、台本では知っているけど、
知らない状態にならなくちゃいけない。
これは、全然うまくいかない。

清水邦夫の本には、たくさんの文学が隠れている。
今回だって、相当・・・・
とりあえず、太宰治『斜陽』を久々に読む。
他にも、
シェイクスピア『ハムレット』、チェーホフ『三人姉妹』、中原中也の『別離』。
そして映画『マルクス兄弟』・・・
鞄の中には常に4冊の本と、台本でパンパカしてる。
まさに清水邦夫ワールドが鞄の中でうごめいている。

作り上げられた人の人間観察っておかしな行動、
世の中で普通に過ごすためには限りなく無駄なものだよね。
だって、そんなものただの「ゴッコ」だもの。
でも、これが役者の中で確立して、外に出て、感動を与えた時、
それは初めて存在して、役立つものになるんだなぁ。

でも、ただ作るんじゃなくって、本当にいる人の人間観察も大切。
自分テイストの作りものは、周りも見て、よくばらないと、
軽くて薄っぺらい陶器みたいになっちゃうから。
それから、自分観察をもっとしていこう。

うわぁ。色気がないとできないよ。
しかも「燃え滾る嫉妬」しなくちゃだめだぁ。この役。
どんな環境だよ・・・

私を演じる私

まずは、どうでもいいことだらけ。
ベットを買った。けれど、ドライバーが無くって、
中途半端に組み立てられたでっかい箱の横に、
なぜか布団を敷いて寝てみる。
ベッドと添い寝、まぁ部屋が狭いこと。

背の高い本棚を買った。
長さが合わなくて、はまらなかった。
なんという計画性の無さだろう・・・

絶対にこの人、不思議だよ。くせものだよ。と思っていた人に、
「君はホンットに不思議だよ。分からないよ。不思議なバランス」
と、言われて、褒められたのだか、なんなのか。
本当に混乱した。
「あなたに言われるとは・・・」と返しておいたけど。

どうしょもない狭い部屋で、
自分の役のプロフィールを書いてみたの。
ワタシ(役中の)って、どんな過去を送ってきたんだろう。
出身は?血液型は?生年月日、星座は?
家族構成はどうなっていたかな。
学生時代は、どう送ってきただろう。
どんな色や音楽が好きで、一人の時は何をしてる?
男性との交際は今まであったか、現在は結婚はしているのか。
今、自分はワタシと会話をして、どんどん過去を作っていったの。
それを、ひたすら書いて、稽古で話し合ったんだけど、
私が今まで頭の中で形になっていた役者のコアイメージが、ちょっと変わった。

今までは、自分という核を、着ぐるみのように役としてのワタシが包み込む。
私とワタシはへその緒のようなチューブで、つながっている。
これを美しくすると、「ガラスの仮面」なわけだ。

でも、なんかちょっと違うかもって思った。
役のワタシが核にいて、その上を自分が包んで、さらにその外に薄い役の私がくっついてる。
その3重構造ってのは、真空パックみたいに、ぎゅぅぅって空気を抜かれていて、
一枚の皮みたいにへばり付いているの。
まわりから見ると、1枚なのか3枚なのか分からない。
こんなかんじ。

他の役をやれば、感覚が変わる可能性大だけど、
少なくとも今回は、自分とワタシの内面に似た部分があって、
その内面以上に、外との接し方、対応の仕方が似てるっぽい。

つまりさ、自分を演じることができたら、
それがワタシという人物に近いんだけど。
すっっごい難しい・・・
だって、自分の発した言葉を本にして、それを音読した時に、
自分になるのって、すっごい難しいもの。

そんなことばっかり考えながら、
プロフィール書いて、台本を読んでいたら、
朝になってた。

ひさしぶりに、大好きな人に会った。
すごく悲しくなって、そして幸福な気持ちになったの。
人のチカラはすごいね。本当にこういうのって素直に反応するものね。
幸福になった気持ち自体に、ウソつけなかった。
この感覚、常に出せるようにしたいな。

朝ってカラスがよく鳴くよね。
やつらは、何を考えて生きているんだろうなぁ。
どんな気持ちで、朝焼けを見ているんだろう。

立ち稽古始動~いやな予感この舞台~

キャラクター作りもして、本読みも重ねているけれど、
舞台美術、音響、照明、衣裳、ヘアメイクさんなどの出入りが増えてきて、
美術案ができたらしいので、さっそくバミリ。をしてもらって、
(収録と違って、バミリのプロに任せましょう)
ひたすら照明機材をみんなでお片付け。
そして、今日、平台&箱馬による正確な簡易舞台ができていた。
テンションが、上がってしまった・・・。

客席から見える顔の角度、役者のやりとりと動きを、
ひとつひとつ決めていく。
走ってみたり、座ってみたり、寝てみたり。
大声を出してみたり、小さな声にしてみたり。
やっぱり、簡易でも舞台になると、だいぶ違うよなぁ。

立ち稽古はまだまだ始まったばかりだけど、
3月からは、どんどん通し稽古が始まるらしい。
となると、ここで色んなパターンの私(役の)をやっておかなくちゃ。

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この舞台、すごく嫌な予感がする。
青山のウン形劇場を思い出させるような・・・。
そこで、プライベートライブズって舞台を観た時にも感じたけど、
なんか、それと似ている。
そして、的中。
このタイプの舞台は、ハードル高い・・・
多分、舞台観慣れしてる人は、この写真見たらすぐ気づくんだろうけど、
観にきてくれる人の楽しみを減らしてしまうのも、なんだから、
あまり書かないでおくんだけど。

とにかく、これは役者たち、きっつい。
でも、確かに、舞台美術すごく素敵そう(イメージ画を見た)。

ずい分先のことになるけど、
早くゲネやりたいなぁ~。

ダイナミック・メディケーション

稽古の一環で、
インドのダイナミック・メディケーション(瞑想)を初めてやった。
南インドにあるプリーというところの修行で、
これをすることで、"心の開放"とやらをできるようにするっていう、
怪しい風がザワザワとよぎる・・・・
だって、「"心の開放"を行いましょう~さぁ!」って言われたら、
ちょっと待ってよ・・・ってなるでしょう。
文句は終わってから。とにかく真剣に取り組んだ。
ドラの音色と共にスタート!

1 ブレス
聞こえはいいけど、キレイなもんじゃない。
中央にはトイレットペーパーが2つ置かれている。
実は、ひたすら鼻から勢いよく空気を出して、悪いものを出す・出す・出す!!!
ようは、鼻をかみまくるってことだ。
しかも10分間・・・・
生まれて初めてこんなに鼻かんだよ。
だって、途中で過呼吸になって手足とお腹がビリビリしびれて、
もう限界、倒れますってとこまでいくんだから。

2 怒る
そのまま。
とにかくキレる!怒る!叫びながらひたすら怒る!!
理由はなんだっていいから、怒りを外に出す。
悲しくなってはいけない、怒るんだって。
ちなみに、これも10分間。
これも初めて。人って、そんなにキレ続けてなんていらんないんだって思った。
最初は気持ちがいい位発散できるし、大声で唸ったり、
罵声を吐きまくって、ストレスがぶっとぶ。
でも、なんせ過呼吸の直後だからね、疲れる・・・
怒り疲れをしました。
そして、なんだかものすごく悲しくなった。

3 飛ぶ
なんだか良くわかんないけど、飛ぶんだよ。ひたすら。
手の平を頭の上で上に向けて、足を少しガニ股に開いて、
「オッ・オッ・オッ・オッ・・・」って低い声を出しながら。
これも、当然10分間。
ずっとインドの楽器たちが流れているから、もはや狂ってくる。
疲れも限界、頭の中は空っぽ。
だんだん、ランナーズハイになって、なぜか楽になってくるから怖い。
ちゃんと飛び続けたよ、10分。
(写真はその時の様子・もちろん私もちゃんと飛んでる)

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4 止まる
ジャンプの途中でいきなりドラが鳴って、そのままストップ。
とにかく耐える、耐える、耐える。
これはきつかった。本当にもう手とか下ろしたかったもん。
あっ、当然のごとく10分。

5 音楽を体に流す
太鼓の音が少しずつ聞こえてくるから、それに合わせて体を動かす。
踊りでもなく、疲れたからおろすのでもない。
音楽が体の中に流れて、体を動かしてくれる感じ・・・らしい。
これは、だんだん浸透していって、確かに気持ちよかった。
疲れているし、ゴロゴロしてしまった。

って感じで、修行は無事終了。
心の開放・・・できたんだか知らないけど。
なんか、疲れきってどうでもよくなっちゃった感はある。
それから、怒りの出し方、羞恥心を消す的なことは出やすくなった。
あと、もれなくランナーズハイを味わえる。
インドでは、これを朝5時の起床と共にやるんだって・・・・
すごい。
こんなに毎日怒ったり、体の疲れの限界を感じていたら、
普段の生活でストレスがたまったり、鬱になったりなんてなさそう。
でも、悟り開いちゃってる人とか、結構いそう。

なにより、この後稽古するのが嫌でしょうがなかった。
そして、ありえない筋肉痛・・・
恐るべし、ダイナミック・メディケーション。

立ち稽古は第3場へ突入

4場構成の舞台だけど、第3場の立ち稽古に入った。
このシーンはドタバタして、なんだか楽しい。そしてちょっぴり寂しい。
そんな3場には、ワタシの長台詞もあったりで、わりと緊張。
緊張といえば、総合監督をしている人が見学に来たんだけど、
たった一人でも、普段いない人がいるだけで、空気がガラリと変わった。
「これが緊張ですよ」
その通りだなぁと思った。
でも、台詞を言う相手がいると、すぐに芝居の中に戻れるんだね。
それから、台詞って、こうやってスゥーっと体に浸透するのね。
なんか最近、台詞が無意識に出易くなってきた。
あとは、ガラリと変化する環境にも、そろそろ慣れていかないと。


ヘアメイクさんが髪型のチェックに来た。
ワタシはバッサリ髪を落としたいと思っていたので、ちょっと言ってみると、
「1ミリも、切らないで下さい」
・・・だって。
延期だわ。
そして、言われた通りの髪型に、来週あたりなる予定。
それから全員、「眉毛は伸ばし続けて下さい」と言われた。
「あの、、、つながってしまいますが・・・」というチームの声にも、
「つなげてください」とのこと。
あぁ~つなげてやるわよ。カモメのようにね・・・
そんなこんなで、毎日の稽古は楽しく、順調?に、そして熱くなっている。
今日からは映像・舞台美術さんが舞台の実験開始。
稽古場をしばし離れて、立ち稽古をしてる。

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そして本日は、演出Aさんのお誕生日だった。
出演者でドッキリをしかけて、つかぬ間のパーティー!
手作りケーキを作って来た女優のWさん。
シャンパンも用意して、みんなジャージ姿でワラワラお誕生日会した。
そして、すごく集中して稽古の続きをした。
なんだか、劇団みたい☆大学生みたい♪
こういうのって、いいな。

何かしてる感があるもの!

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